仕事が楽しくないあなたは、興奮した瞬間を大事にできているか
ここ何ヶ月か、仕事に面白さを見出せなかった。ルーティンをただこなしているだけ。
ちいさな雑用をどんどんこなし、うまく回しているような錯覚を覚えたが、実際はただ疲弊していた。
同僚の話や業務にも興味が持てず、飲みに行くこともなくなった。
そんななかで、担当している領域の新規案件の打ち合わせがあった。相手はバリバリの商社マンと、外国人CEOを始めとした会社の幹部たち。
もちろん全ての会話は英語で行われる。自分たち側も、自分以外は役員のみ。わたしが一番の下っ端だった。
わたしの役割は話している内容に関するデータを探したり、自分の担当している制作寄りの話についての回答だった。
自分だけ語学力が著しく低く、ほかのメンバーは滞りなく商談を進めている。辛うじて今進行しているトピックがどんな感じかは分かったので、必死に分かっている感じで調子を合わせた。
ただただ、厳しかった。チャンスが舞いこんでいたにも関わらず、活かしきれなかった。
でも、同時にものすごく興奮した。いつもの退屈な仕事をやっていたから、そしてTOEICで社内では比較的高いスコア(といってもビジネスで使えるレベルとは到底言い難い)を取っていたから呼ばれただけなのは分かっているが、自分がこの案件に関わらせていただけると考えると、ワクワクが止まらない。
そんなことを経験したあと、AmazonのPrime Readingで「マンガ版仕事は楽しいかね?」を読んだ。
ざっくり一言でまとめると、「退屈な仕事でも、考え方を変えれば楽しくやれるっしょ」という話。
改善策が浮かんだらどんどん試す、昨日の自分と比べて成長しているか、失敗や偶然から生まれるものを活用する、すぐに始める、現実を直視する。
いま自分ができることは、担当している案件を滞りなくベストなかたちでこなしつつ、新しい価値を生み出し続けること。
いまの案件をルーティンで回せることはもう期待されていない。それ以上のことを求められている。これでもし、自分の働きの対価に見合わない報酬が提示され、それを飲み込めなければ転職すればいいだけだし、今の案件をこなすことができれば働き口ぐらい容易に見つかることだろう。
退屈な案件でも遊べるところは残っているし、英語やプロジェクト管理、デザインやプログラミングなど興味のある分野に積極的に関わっていくことで価値を生み出せば、どんどん楽しさや興奮は生まれてくる。