身体が資本論

身体とお金の話がメイン。元気があれば何でも出来るを地で行きます。

自分以外を主語に置く

自分が書く文章は、自分が考えたこと・感じたことをテーマにするとが多く、結果として主語が「自分」になりがち。 そうすると、「自分自身」や、自分がする○○が主語に置かれる。

上手い人の文章は、気持ちよく主語がテーマに沿って移り変わる。歴史の話なら、時系列に沿って登場人物たちが入れ替わり立ち替わり主語になり、面白く頭の中を動いてくれるような躍動感あふれる読み方が出来るよう工夫しているように感じるし、実際に引き込まれたときの気持ちよさは格別だ。

加えて、文の最初に「それ」や「これ」があまり出てこない。文章の中で主語がはっきりと分かるし、変に繰り返したりしない。文のつなぎ方が上手いのだろう。接着剤の種類をたくさん知っていて、文の流れに沿って適切にくっつけていくので、ガッチリと強力で汎用的すぎる主語を使わなくても、ふんわりと文と文がつながって、主語もすうーっと入ってくるので、すんなり受け入れられる。

主語が暗黙的に定められつつ、流れるような修飾と動詞によって小気味よく文章が流れていく。

「わかった気になれる」文は「難解だけど、読み解ければ面白い」文よりも有益かと言われても答えは出せないけど、「つまらなくて読みづらい」文よりは、「内容はなくても、美文すぎず肩の力が抜けた、身体に染み込んでくるような」文の方を私は読みたい。

自分の答えのつくりかた―INDEPENDENT MIND