「マイインターン」ではなく「The Intern」だった【ネタバレあり】
ロバートデニーロとアンハサウェイと聞いたら観に行くしかないじゃんということで観てきた。
いや良かった。主に演技と音楽が。
日本ではアンハサウェイ推しでプロモーションされているらしいんだけど、これは完全にデニーロが主演。
2年で200人を超える従業員を抱えるECのCEO直属になる。
最初は「なんというか鼻につく」と言われるけど、真摯な紳士であるボブにだんだんと心を開いていくジュールズ。
いろいろな問題が立ちはだかるが…?
といった感じ。
途中、「オーシャンズ」シリーズのパロディが入るところはぐっと来た。オーシャンズ11っぽい音楽にカメラアングル。内容はしょうもないんだけど、みんなシリアスで面白かった。
エンディングはさらっとしいて根本的な解決もされないままだったけど、それはボブが支えつつ上手くやっていけるのだと思う。そう思いたい。
ジュールズのようなCEOは好かれるし付いて行きたくなる。そしてボブのようなすべてを包んでくれるような器を持った人にも。
ところどころ「プラダを着た悪魔」をやっぱり思い出してしまった。
バリバリやってる社長でも、プライベートではいろいろ問題を抱えていたり、頑張って働いている社員が(自分では)報われていないと思っていたり。
サンローランのジャケットを醤油で汚してしまうシーンもあって、でもそういえばハイブランドの名前が出てくるのはそれぐらいだった。
女性はもちろん、男性も楽しめる作品、むしろ男性の方がグッと来るものがあるのかもしれない。
ああいう世界で生きていきたいなと思う。悪人いないし。「よつばと!」に似たぬるま湯感があった。
ホントはジュールズの右腕っぽいお兄さんが会社を乗っ取ろうとしたり、ジュールズが離婚したり、ボブを好いていたババアがとんでもない行動を起こしたり、ジュールズとボブが結婚したり、外部から迎えたCEOがとんでもないクズだったりを期待していたのだけど、そんな展開が無くても十分楽しめる一本。おすすめ。